ローズタロット

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ローズ・タロット(Rose Tarot; YouTubeでも画像紹介しています)

ローズ・タロットの世界にようこそ。バラの写真を撮るのが好きな私。それが高じてタロットカードを造ってしまいました。

今回はバラの花たちにはタロットカードの「役」を演じるようにお願いしてあります。バラの花自体が固定的にタロットカードの相応するカードの意味を持っているのではなく、今回はあくまでも「役を演じている」のです。花言葉的な、このバラにはこんな意味があるということではないので、どうかお使いになる皆様もその点ご承知おき下さい。カードの裏と表はご覧の通り。簡単な解説付きです。ここをクリックすることで以下の説明文をpdfとしてダウンロードすることもできます

 

 

 

タロットカードは全部で78枚。大きく分けると大アルカナが22枚、小アルカナが56枚。大まかに言って、大アルカナは人生を左右するような大きなことを、小アルカナはより小さく具体的なことを意味します。だからと言って大アルカナのほうが大切ということはなく、2種類のカードが補い合うと解釈すべきでしょう。The fool(愚者)で始まりThe world(世界)で終わる大アルカナは、始まりから大団円まで人生で度々出会う繰り返しのうねりがあります。小アルカナはCup(カップ)・Wand(ワンド)・Pentacle(ペンタクル)・Sword(ソード)の4種類のスートがあり、1~10までの数字カードとPage(ペイジ; 小姓)・Knight(ナイト)・Queen(クイーン)・King(キング)の4枚のコート(宮廷)カードからなります。正にトランプの原型であり、四大要素や数秘術の匂いがプンプンですね。

まずはThe Fool(愚者)からThe World(世界)までの大アルカナのうねりをたどってみましょう。始まりの、無知蒙昧なThe Fool(愚者; 0)はポジティブで根拠のない自信(光)を持つThe Magician(魔術師; I)であり、神秘的で無意識、ネガティブな影を持つThe Prestress (女司祭; II)でもあります。愚者は成長するにつれ、一方では自然界・母性(The Empress (女帝; III))に、他方では社会・父性(The Emperor (皇帝; IV))に気付き、通過儀礼を受け、社会の一員となります。これを表すのがThe Hierophant (司祭; V)です。そして愚者は他との交わりを求め、The Lovers (恋人たち;VI)となります。それは「選び取る」という意味合いも持っています。成人した愚者は確かな統制力を持ってThe Chariot (戦車; VII)を駆使しますが、本当の力とは瞬時のギンギンな力ではなく、持続力のある優しさなのだと悟ります(Strength (力; VIII))。そして自己の内面に目を向けるようになり(The Hermit(隠者; IX))、どうすることもできない大きな流れ(The Wheel of Fortune (運命の車輪; X))を知った愚者は物差しをJustice (正義; XI)に求めますが、物事はそう単純ではありません。抜き差しできない犠牲的状態(The Hanged Man (吊し人; XII))となったときにかえって物事が進むパラドックスに気付き、全てを諦めてブレークスルーを経験して新たな段階に至ることを思い知り(Death (死; XIII))、振り子のような左右の揺り返し・バランスで道を進むことに目覚めます(Temperance (節制; XIV))。それでも愚者には振り切ることのできない奥底のとらわれが残っており(The Devil (悪魔; XV))、その打開のために痛みを伴う思いがけないアクシデントが必要なのです(The Tower (塔; XVI))。暗い絶望から立ち上がった愚者が空を見るとそこには希望の星(The Star (星; XVII))がありますが、幻影(The Moon (月; XVIII))も見えているのです。初心の頃を思い出した愚者は大いなる輝き(XIV The Sun (太陽))に励まされ、最後のJudgement (審判; XX)を受け、今までの全てを見通せる一段階上へとステップアップします(The World (世界; XXI))。でもそこは階段の踊り場、決して終わりではありません。一回り大きくなって0にリセットした愚者は更に螺旋階段を登り続けるのです。

小アルカナのスートであるカップ、ワンド、ペンタクル、ソードは、万物を構成する四要素、水、火、地、風をそれぞれ表しています。つまり、カップは感情や情動を表し、水の性ですから他への心の流れ、女性原理を示します。ワンドは意思や直感を表し、火の性ですから燃え上がる自らの強い思い、男性原理を示します。ペンタクルは合理的な知覚や判断を表し、地の性ですから地に足の着いたバランス感覚、社会の原理を示します。ソードは頭脳の働き、理性・思考を表し、風の性として流れる、個の原理を示します。 数字カードの1は始まりであり、基本を示します。2は結びつき、関係。3は関係の深化。4は四角く、がちっと固まったもの。5は固定からの変化。6はその揺り戻し。7は方向転換。8は外的な、9は内的な、そして10は総合的な結果。コートカードはそれぞれのスートの性質を持つ人物や行動スタイルを示します。ペイジは子ども、軽くて自発的で可能性を秘めた伝令(メッセンジャー)です。ナイトは未成熟な若者、若さ故にポジティブにもネガティブにも極端な傾向を持ちます。クイーンは成熟女性、思いは内に向いています。キングは成熟男性、思いは外を向いています。 リバースカードとは、開けたカードの上下が逆向きになったもののことを言います。逆だからカードの意味が逆になると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。カードの意味の弱化を指している場合もあるのです。逆と弱化では意味にかなり違いがありますね。そうした総合的判断はカードを読み解く者にまかされます。リバースカードを特に判断せずに占うと最初に(心の中で)宣言すれば、リバースに悩まされることはありませんが、その分、読みの深化もありません。

占うときのカードの並べ方の具体例にはここでは言及しません。他書を参考にして下さい。何枚ものカードで占う場合、互いに真逆の意味のカードが出てしまって迷うこともあるでしょう。そういう場合、カードの示している事柄の強弱を見極めて占うべきときもあれば、カードのポジションの違いで指し示す意味が異なるときもあります。要は、このカードにはこの意味という画一的な占いの仕方では早晩限界が来てしまうことを認識すべきです。応用やひらめき、柔軟性が大切なことは言うまでもありません。 上記のカードイメージに記した解説では一枚ごとのカードの内容について簡単に説明してあります。ごくポイントのみを示していますのでご自分で内容を膨らませたり、ご自分なりの解釈を加えてみて下さい。なお、カードに使われたバラの写真は私が撮り溜めたものですが、必ずしも実際のバラの色や艶を反映していないこともあるとご理解下さい。また、このサイトでのタロットカードの色合いも必ずしも実際のカードの色合いや艶を反映していないことをご了承下さい。

2022年11月01日